イカの種類と漁獲地


スルメイカ

スルメイカ(鯣烏賊、学名:Todarodes pacificus)は、ツツイカ目 - アカイカ科(英語版) - スルメイカ亜科のスルメイカ属に分類されるイカ(十腕形類)の一種である。

寿命は約1年であり、外套長約27- 30cm程度にまで成長する。

秋生まれの系群:9月から11月にかけて、東シナ海北部から日本海南西部までの沿海にて発生。
冬生まれの系群:12月から3月にかけて、東シナ海から九州北部までの沿海にて発生

※画像 堀川 博史(土佐湾)







紫イカ

紫イカ(赤烏賊、学名:Ommastrephes bartramii (Lesueur, 1821) 分類:頭足綱 - 鞘形亜綱 - 十腕形上目 - ツツイカ目 - 閉眼亜目 - アカイカ科 - アカイカ亜科 - Ommastrephes属

寿命は1年程とされている。紫イカはオスよりメスの方が大きく外套長60cm程までになり、オスでも45cmほどとかなり大型のイカである。

漁獲は北海道から九州までの太平洋側を中心に少ないながら日本海側でもみられる。主な産地は青森県をはじめ岩手県や北海道など

※画像 遠洋水産研究所(南西太平洋)




アメリカオオアカイカ

アメリカオオアカイカ(Dosidicus gigas)はアカイカ科に属する大型のイカである。英名 Humboldt squid は、生息域にペルー海流(フンボルト海流)が流れていることに由来する。レッドデビル・スクイッド

大型個体は2年生きるかもしれないが、基本的に寿命は1年と考えられている外套長1.75m、体重50kgにまで成長する。

東部太平洋、ティエラ・デル・フエゴからカリフォルニアの深度200-700mに生息する。1990年代からメキシコやペルー、チリが主要な漁場となっている。ヨーロッパ・アジアに輸出されるが、北米・南米での消費量も増えている。

※画像 遠洋水産研究所(南西太平洋)




アルゼンチンマツイカ

アルゼンチンマツイカ(アルゼンチンイレックス)学名:Illex argentinus、英語名:Argentine shortfin squid

本種の寿命は、スルメイカと同じく1 年であり、成熟して産卵した後には死亡する。外套長 40cm

南米アルゼンチン沖とフォークランド諸島周辺に分布するイカで、体長は25cm前後になる。 アルゼンチン、ウルグアイが漁獲していたが、1980年代になると日本をはじめ外国の遠洋卜ロール漁船のほか日本の大型イカ釣り漁船も漁獲するようになった。

※画像 田川 勝(東シナ海)




出典:「おいしい”いか”の世界をご紹介します/全国いか加工業協同組合」
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