『なとりと大相撲』
大相撲の本場所では、「なとり」の文字が入った着物を着た呼出しさんを見かけます。
なとりといえば「大相撲」というイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、なとりと大相撲の関係についてご紹介します!
大相撲との出会い
1949年頃、初代社長 名取光男は海産物の仕入れのため築地へと通い、同業者に誘われて相撲観戦をするようになりました。
たまたま時津風部屋を贔屓(ひいき)にしていた方から当時の人気横綱・双葉山を紹介していただき、同じ時津風部屋の関取・若葉山(現在活躍されている若隆景と若元春の祖父)の東京後援会長を引き受けたのが相撲との縁でした。
呼出しの着物に「なとり」の名前
戦後の大相撲は、苦しい時代が長く続きました。とくに呼出しはお金もあまりなく、土俵の上に着て出る着物にも不足していました。『なんとか作ってくれる人はいないものか』との呼びかけに対し、応援するかたちで「なとり」の名前を入れた着物の提供を始めました。
呼出しさんって何やるの?
土俵造りをはじめとした土俵の整備、取組での力士の呼び上げや拍子柝打ち、水桶の横でタオルを渡すなどの力士のお世話、触れ太鼓(※1)・寄せ太鼓(※2)・はね太鼓(※3)などの場所中の太鼓叩きがありますが、その他にも大相撲の運営に欠かせない縁の下の力持ちとしての多種多彩な役割を担っています。
※1 初日の前日に、呼び出しが太鼓をたたきながら興行が始まることを町中に触れ回ること。
※2 興行で客寄せのために打つ太鼓のこと。
※3 取り組みが全て終わった際にを知らせる叩く太鼓のこと。
呼出しの絵をパッケージに
「なとり」の文字を背にした相撲の呼出しが扇子を右手に、東西に控える力士を呼び出す様子を絵にし、これを製品パッケージにも入れていました。
現在の大相撲となとりの「繋がり」
着物について
春夏は白、秋冬は紺の着物を提供しています。なとりの着物は無地ではなく、よく見ると扇子の柄模様が入っているのが特徴です。
なとりは日本相撲協会のオフィシャルトップパートナーです!
なとりは、公益財団法人日本相撲協会と「オフィシャルトップパートナー」契約を締結しています。これからも日本相撲協会およびすべての力士の皆さまの活躍をサポートしていきます。
2022年の大相撲五月場所は、両国国技館で5/8(日)から5/22(日)まで開催中です。会場に行かれた際やテレビの前で観戦する際は、是非「なとり」の文字を探してみてください!