咀嚼のハナシ5

噛む回数だけでなく、一口量も
意識することが大切です

一口量を少なくするように意識しましょう。

しっかり噛んで、ゆっくり食べることは、成人の生活習慣病予防や子供の食育に大切です。
「一口30回咀嚼」と、よく噛んで食べるようにと言われていますが、食事のたびに噛む回数を意識しながら食べるのはなかなか難しいことです。「味わっている感じがしない」など食事を楽しめなくなったり、そばや豆腐のような柔らかい食物を30回も噛むと咀嚼の醍醐味の一つである「のどごし」という食感が失われるなど、食事の楽しみが半減してしまいます。
しかし、食事で一番大切なことは「味わって楽しむ」ことです。その前提があった上で、「よく噛む」ことも大切になるのです。

では、しっかり噛んでゆっくり食べるにはどうしたら良いでしょうか?
図1は、白飯60g(茶碗1/2杯)を一口量を自由摂取(自由)にした場合と、一口量を少なくするように指示した場合(指示)の咀嚼回数と咀嚼時間です。 同じ量の白飯を食べているのですが、咀嚼時間、咀嚼回数ともに「一口量を少なくするよう指示した場合」の方が多くなっていることが分かります。
 jy03_img_06.gif            図1引用:帝塚山学院大学人間科学部研究年報 11号 1-10,2009

つまり「一口量を少なくする」ことは「よく噛む」ことにつながるのです。
しっかり噛んで、ゆっくり食べるためには、噛む回数を意識して増やすだけでなく、一口に入れる量を少なくすることを、心がけることが大切です。

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参考文献:・帝塚山学院大学人間科学部研究年報 11号 1-10,2009
       ・特定非営利活動日本咀嚼学会編.咀嚼の本2.一般財団法人口腔保健協会.2017.pp84~87

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