咀嚼(そしゃく)によって脳への血流もアップします。
ピッタリな食品とは?
咀嚼の効果について「ひ・み・こ・の・は・が・い~ぜ」という標語を
紹介しましたが、今回は「の」について「咀嚼と脳の関係」をお話します。
皆さんは噛む事によって脳にどのような効果があるかご存知ですか?
最近の研究では咀嚼する力が強くなると、脳血流量が増えることが
確認されています。
脳血流量が増えるとどのような効果があるか想像できますか?
血流量が増えると、学習能力や記憶力が向上すると期待されています。
実際に、これまでの研究には、ガムを咀嚼訓練に取り入れた際、記憶力が
向上したとの報告があります。
それでは、「あたりめ」を食べた場合の咀嚼と脳血流量の関係を見てみましょう。
噛み応えのある「あたりめ」と噛み応えの少ない「パン」の咀嚼前後、咀嚼を
終了し飲み込んでから10分後、20分後の脳への血流量を比較したグラフです。
噛み応えのある「あたりめ」を食べた後の脳血流量は、噛み応えのない
「パン」と比べて多くなっているのが分かります。今回の研究結果では、
「あたりめ」を咀嚼することで約30%脳血流量が増加しました。
参考データとして、ガムでの咀嚼中の脳血流量が約25%増加したという
報告があります。このことからも、「あたりめ」を食べると、ガムと同様な
効果が期待されます。
皆様も1日1回「あたりめ」などのいか製品を食べてみてはいかがでしょうか?
今後も引き続き咀嚼の大切さを皆さんに伝えていこうと思いますので
是非期待してください。